神話 国譲り

カテゴリー │社務日誌神話のお話

こんにちは。井伊谷宮です。
てるてるボウズも7月一杯までとのことで残すところわずかとなりました。その他にも色々と展示もしていますので、一気にすべてとはいかないと思いますが8月に入りましたら段々と片付けていくつもりでおります。
次は準備ができ次第、境内にて風車を飾ります。
神話 国譲り


なお現在飾っている傘ですが、もし欲しい方がおられましたら今週末の7月31日(土)と8月1日(日)はお配りしようかと思っています。
一か月ほど屋外で飾っていたものが大半で、多少の汚れ等あるかもしれませんがもし欲しい方は授与所に箱を準備しておきますのでお声かけください。※数に限りがございます。
今月の御朱印も残すところ一週間を切りました。
神話 国譲り


今回は神話のお話です。前回のお話ではオオクニヌシがスクナビコナノカミやオオモノヌシノカミと協力して国作りをしました。
そうして作った国をアマテラスオオミカミの子孫にお譲りをするというのが話の流れですが、ここでひと悶着あります。今日はどうもめたか、その点を見ていきたいと思います。

ある時アマテラスオオミカミは地上の国である、豊葦原の千秋長五百秋の水穂の国(とよあしはらのちあきのながいおあきのみずほのくに)は自分の子供の「マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミノミコト」が治める国だと宣言をされます。とても長い名前ですね。
そこでアマテラスオオミカミとタカミムスヒノカミは相談をして地上の国へ使者を送ることとします。
神話 国譲り


この時地上の国はオオクニヌシが治めていましたがまだまだ国つ神(くにつかみ※地上の神)たちが騒々しく、国がしっかりと治まってはいませんでした。国を平定するためにオオクニヌシの元へ二度も使者を送るのですが、懐柔されたりオオクニヌシの娘と結婚して謀反の気持ちをもってしまったりとなかなか高天原に帰ってきません。

次に選ばれたのがタケミカズチノカミでした。三度目の正直とはいいますが、タケミカズチノカミはしっかりとその役目を果たそうとします。
初めにオオクニヌシにたずねると、オオクニヌシは「判断は息子たちに任せる。」とのことでした。神話の世界からはもっと後の話ですが昔は子供に家督を継がせるというのも早かった時代もありましたし、既に息子たちが中心となって治めていたのでしょうか。

二人の子供にたずねることとなりましたが、一人目のコトシロヌシノカミはすんなり国譲りを受け入れました。
二人目のタケミナカタノカミは、血気盛んで力比べを申し出ますがタケミカズチノカミに完敗してしまいます。敗走して信濃の国の諏訪にいきつきます。
そこで「この地からでないのでどうかお許しください。」と許しをこい、それが諏訪大社の起源となったとされます。

力比べに負けたとはいえ、武に優れた神様ですのでタケミナカタノカミは武士からの信仰は大変厚く諏訪大社は長野県でも有数の神社です。
諏訪大社は神饌(しんせん)という神様へのお供え物が大変特徴的で、鹿の頭などをお供えします。御柱祭(おんばしらさい)でも有名ですね。
神話 国譲り


最後にもう一度オオクニヌシに許可を取りに行くと、一つだけ条件が出されます。自分の住居を天つ神の宮殿の如く立派に大きく作ってほしいとのことでした。
そのため一時は48mにも及ぶとされた巨大なお社、出雲大社が創建されたとされます。出雲大社境内の遺跡からは杉の木を三本まとめて一本の柱として使っていた跡が見つかったようです。
出雲大社がこうした国譲りの条件として創建されたというのは面白いお話ですね。

今回のお話はここまでとなります。次は天孫降臨(てんそんこうりん)のお話です。
天孫降臨とは言葉は難しいですが、今回のお話で地上がしっかりと治められたのでアマテラスオオミカミの孫が地上に降りていくというお話です。
お供する神様や先導の神様などたくさんの神様と地上に降りていくのですが、そのお話はまた次回で。


同じカテゴリー(社務日誌)の記事
地の神様
地の神様(2023-12-10 12:48)

12月の御朱印
12月の御朱印(2023-12-05 15:44)

まゆ玉と菊飾り
まゆ玉と菊飾り(2023-11-11 16:11)

11月の御朱印
11月の御朱印(2023-10-31 13:58)


 

削除
神話 国譲り