花重ね御朱印・三月の御朱印 浜名湖花博2024が開催されます

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こんにちは。井伊谷宮です。
3月23日からフラワーパークにて、4月6日からはガーデンパークにて浜名湖花博2024が開催されます。


当宮も奥浜名湖に位置し各会場と共にお参りをされる方も多いことから、花博をお祝いし花重ね御朱印をお出し致します。



フラワーパーク、ガーデンパークのそれぞれ著名な三種の花をちりばめた透明なクリア御朱印で、二枚の御朱印を重ね合わせることで新たに彩豊かな御朱印となります。
※一枚でもお持ちいただけます。

フラワーワーク仕様は桜、藤、薔薇があしらわれており3月1日からお出し致します。
ガーデンパーク仕様はネモフィラ、ヒマワリ、コスモスがあしらわれており5月1日からお出し致します。

こちらの花重ね御朱印は当宮初のクリア御朱印となります。
透明なシート状の袋に入れてお渡ししますので、袋ごと帳面に貼っていただくといつでも取り出すことができます。

クリア御朱印は空や景色に透かしてご覧になる方もおられるようでしたので、このような袋でお出しすることとなりました。
ただ袋が御朱印帳から少しはみ出る場合もありますので、気になる方は御朱印を直接貼っていただいても構いません。

3月の月替わり特別御朱印はひなまつりと春まいりです。
その他3月からはご祭神の歌を題材にした、御歌御朱印が変わります。


ひなまつり
女の子の健やかな成長と幸せを願う「ひなまつり」は、五節句のひとつである「上巳(じょうし)の節句」にあたります。また、桃の花が咲く時期であるため「桃の節句」という呼び方も馴染み深く、古くから親しまれています。

春まいり/山笑う
つぼみが微笑むようにふっくらと開いていく季節となりました。「山笑う」は新緑が萌え、花が咲く山の様子を表す春の季語です。舞い飛ぶ蝶の紋と、芽吹きを迎える蕨の紋をあしらい春の訪れを表現しています。


<季節限定御歌御朱印>
今回の御歌朱印は、源氏物語を題材としたNHK大河ドラマ「光る君へ」にちなみ、
ご祭神宗良親王様の歌集「李花集・恋歌」より、人を想う切ない心情を詠んだ和歌を
紹介してまいります。

「から衣むねのあたりにたつ煙 末をば富士のたかねともみよ」
(唐衣胸の辺りに立つ煙 末をば富士の高嶺とも見よ)
“あなたを想って燃え立つこの胸の内から立ち昇る煙は富士の高嶺にも届くほどだ”

これは古今集にて紀貫之が詠んだ次の歌の本歌取りであり、「唐衣」の一語のみで涙するほどに恋しい想い人を表現しています。
「君こふる涙しなくは唐衣 むねのあたりはいろ燃えなまし」
(君恋ふる涙し泣くは唐衣 胸の辺りは色燃えなまし)


3月は桃の節句ですね。
3月2日と3日にはひなマルシェを行います。食事や飲み物などの店に加え、3月2日だけですがハンドメイドのお店も出店くださいます。


3日は10時半から十二単の着付け拝観(無料)、11時半から流しひな神事が行われます。
十二単はお雛様の装束を着付けるさまをご覧いただくことができます。


流しひな神事は流しひな絵馬をお受けいただき、ひな絵馬に厄を移して川に流すことでお祓いをします。(初穂料1枚500円)
11時20分に賽銭箱の付近に集合をして、全員で歩いて5分ほどの川まで向かいます。


またマルシェ期間中は花手水とひな飾り(表参道階段一部※晴天時10時から15時予定)を行います。マルシェ期間以外も祈祷控殿にてひな人形やつるしひなをお飾りしていますので、どうぞご覧ください。簡単な衣装の用意もございますので、お気軽に着てお写真もお撮りいただけます。


 

遠江の四社巡拝 いのめ守り

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こんにちは。井伊谷宮です。
本日は新しい巡拝の取り組みである「いのめ守り」についてご紹介します。

「いのめ」とは「猪の目」と書きます。文字通り猪の目の形を表し一見するとハート型に見えますが、実は日本の古来からの形で魔除けの意味合いがあるとされます。
神社の飾り金具にも多く用いられる、聖なる印の一つです。

このお守りは台座に遠江に鎮座する四社のいのめ守りをはめ込む形となっており、参拝者ご自身の手で完成させていだだくお守りとなっています。
秋葉神社、井伊谷宮、小國神社、五社神社・諏訪神社の四社で行います。

この四社はかつて神職の学校が置かれ、遠江地方の拠点となっていた神社です。
現在でも普段より例祭に参列するなど交流がございます。

明治時代に広く神道を広めたとされる四社。
それから150年の節目を迎えるにあたり、改めて四社で協力して取り組めないかと今回の企画は立ち上がりました。

いのめには各社のモチーフとなる絵柄が描かれています。
東西南北の鎮座地に即した社名が台座に記されていますので、そちらにはめてください。

お守りは神様の御分霊(ごぶんれい)であり、お持ちいただくことで神様と常に共にありお守りいただくことを意味します。
遠江の四社各社でお祈りして大神様との御縁を結び、その御分霊をいただいて自分だけのお守りとしてお持ちください。

神社はその社殿のみでなく、境内地も古くから聖地とされてきました。
東西南北の聖地を巡って空気感を肌で感じ、その御力をいただき、みなさま自身の手で「開運招福・福徳円満」のいのめ守りをお作りいただければ幸いです。


 

地の神様

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こんにちは。井伊谷宮です。
いよいよ12月で地の神様の季節となりました。


地の神様は遠州地方に伝わる土地の守り神で、家の敷地の北西の方角に置きお祀りするのが一般的です。
12月15日がお祭日となりますので、その日には米酒塩水のお供え物をしたり、地方によっては赤飯をお供えしたり致します。

元々は収穫した稲わらでほこらを作っていたことに由来し、今では社を設置してその中に御札を入れる形が一般的となりましたが地域地域によって多少の違いがある信仰となります。

基本的にはお祭の前までにご祈祷をして御札を替えられる方が多いですが、皆様ご都合もおありのことと思いますので日が過ぎてしまってもご都合の宜しい時にお参り下さい。
ご祈祷自体は一年中行っておりますので、夏場お社が台風で壊れてしまった際などでもご祈祷してお渡ししております。


ご祈祷料は3000円で事前予約は受け付けておりませんので、当日受付で随時ご祈祷を致します。
おおむね10~15分のご祈祷時間となります。
お社は木製屋根のものを6000円でお出ししています。

トタン屋根のものをご希望の方はホームセンター等でご購入の上お持ちいただければ御札とご一緒にお祓い致します。
トタン屋根は昨今のSDGsの流れの中で、ごみを増やしてしまうことになりますので当宮では扱いをしておりません。

ご祈祷した際には地の神様の御札と祓のお砂をお渡ししております。お社に設置をされる前に祓のお砂を社の周りにまいて清めてから御札をお祀りください。


なお昨年からなかなかお参りに来られない方のために、地の神様の御札の郵送を承っております。
従来紙垂がボロボロになってしまうためにお送りすることができませんでしたが、郵送用のみ少し形を変えることでお送りできるようになりました。


郵送には祓砂がつかないかわりに、郵送料は特別いただきません。
ご希望の方は社頭・もしくはお電話にてお申し出ください。お電話の方には振込用紙をお送りいたします。


 

12月の御朱印

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こんにちは。井伊谷宮です。
本日は12月の特別御朱印をご紹介いたします。

12月は一陽来復と師走です。


・一陽来復
冬に赤い実をつける南天は、「なんてん」を「難転」にかけて、災いを転じる縁起の良い木とされています。「一陽来復」とはよくない事が続いた後には良いことがめぐってくるという意味で、易経に記された言葉です。

・冬まいり/雪華(せっか)
日本の四季の美しさを象徴する「雪」は、冬の景物として古くから親しまれています。江戸時代には、雪の結晶の観察記録を図にまとめた本が発行されていて、当時の人々は自然の造形とは思えないその神秘性に惹かれ、文様として楽しみました。

また御祭神の短歌が記された御歌御朱印も12月から変わります。


<御歌御朱印>
・「李花集」冬の歌より
北畠親房公が詠んだ「故郷のよし野のみゆきふみ分けて昔にかへる跡そみえける」
という和歌の記された傍らに、親王様が次の歌を書き添えられました。

「芳野山昔にかへるためしには 今のみゆきの跡をたつねむ」
(吉野山昔に帰る試しには 今の深雪(御幸)の跡を訪ねむ)

“懐かしい吉野山に帰るとしたならば
かつて父帝の過ごされた足跡を辿りたいものだ”


この他刀剣御朱印も12月から仕様が変わります。今まで横に見開きだった御朱印を縦開きと致しました。
珍しい形かと思いますが、こうすることで刀剣を縦に置いてお作りすることができるようになりました。



閉じると表書きがあり、開くと刀剣が現れます。
描かれるのは太刀銘国綱(たちめいくにつな)という重要文化財の刀剣で、井伊家によって奉納されたものです。

当地より発祥した井伊家は御祭神宗良親王をお支えし、時代を経て彦根に移った後に井伊家の尽力によって当宮は創建されました。
宗良親王との御縁に感謝して、刀剣の奉納がなされたとのことです。

まだ新しい御朱印もございますので、次回ご紹介いたします。


 

まゆ玉と菊飾り

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こんにちは。井伊谷宮です。
境内の飾りでまゆ玉と菊を飾っています。

まゆ玉は予祝の縁起物です。予祝とは先に祝うことで、吉事を招くという信仰です。
幸福を招く縁起物となります。


またそのかわいらしさからおひなさま等のお祝い飾りにも用いられることがあり、当宮では七五三のお子様のお祝い飾りとしてもお飾りしています。
色とりどりの鮮やかな発色がとてかわいらしいです。


菊は毎年地元の方が七五三のお子様用に飾ってくださっています。
当宮は皇室の御祭神ですので菊紋であり、こうして菊をお飾りくださるのは大変ありがたい限りです。


菊も育て方に色々と種類があるそうで、とても手間暇がかかっているそうです。
今年は特に天候不良でダメになってしまった菊も結構な数になるとのことでした。


まゆ玉はお持ち帰り用のものもございます。
こちらはご自宅にお飾りください。

菊のお飾りはおおむね花が終わる11月下旬ころまでを予定しています。


 

11月の御朱印

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こんにちは。井伊谷宮です。
今回は11月の御朱印をご紹介します。

11月は新嘗祭と秋まいりです。



新嘗祭とは皇室の弥栄と国家・国民の安泰を祈るお祭りです。宮中では天皇陛下が天照大御神をはじめ神々に新穀をお供えし、御自身もお召し上がりになります。これにあわせて全国の神社で新穀の収穫を感謝するお祭が行われます。

新嘗祭を執り行う11月23日は勤労感謝の日として祝日となっていますね。これは元々新嘗祭の日取りからきています。
今ではお米を作っている方ばかりではないので勤労感謝の日となっています。このほかにも神社のお祭に起源のある祝日はたくさんあります。

文化の日の11月3日も明治天皇のお誕生日に行う明治祭というお祭があります。
明治祭は明治天皇の近代国家の礎を築かれたご功績を称えて、益々の発展をご祈願するお祭です。

2枚目は秋まいりの御朱印です。北から南へ、山から里へ紅葉前線が日本列島を染めていく季節となりました。
イチョウは樹齢が長く、耐火性があることから生命力の象徴とされています。末広がりの形をした葉は開運招福や富貴繁栄の縁起があり、古くから親しまれています。地面を黄金の絨毯に変える光景は美しい秋の風物詩です。

繰り返しになりますがイチョウは燃えにくいので、神社の境内にもよく植えられています。
火事を防ぐ(燃え広がるのを食い止める)役割があったことと思いますが、イチョウの葉はほとんど土に還らないですし銀杏が落ちるとなお大変です。

綺麗な紅葉とは裏腹に、管理するのにはなかなか苦労が絶えない植物です。
当宮にはイチョウはございませんが、参拝した神社さんにイチョウがあって境内がきれいにされている場合は、そこの神職さんや巫女さんが非常に苦労されて掃除をされているのだと分かります。

少し変わった見方かもしれませんね(笑)
11月から境内の飾りもまゆ玉に変わりますし、菊の花も飾ってくださることとなっているのでまたお知らせ致します。


 

御祭神の御生涯④

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こんにちは。井伊谷宮です。
キンモクセイが境内に香る季節となりました。キンモクセイは涼しくなってきた今の時期に咲く花で、秋を感じさせる香りですね。

さて、今回は御祭神の御生涯についてマンガを用いてご紹介していきます。
こちらの漫画はHPで公開されていますので、興味のある方はどうぞご覧になってみてください。

前回は浜松付近の御祭神の逸話を中心にご紹介しました。
劣勢となり井伊谷の地を離れて各地を転々と移りながら戦を続けていきます。


南朝方の有力武将が次々と倒れていき劣勢が続く中、大きな転機が訪れます。
足利尊氏と直義の兄弟げんかによって、尊氏の勢力に乱れが生じました。この機を逃すわけにはいかないと、宗良親王は総大将となり小手指ヶ原の合戦に臨みます。


君がため 世のため何か 惜しからん 捨てて甲斐ある 命なりせば

文化人として心優しい気性であった御祭神の唯一の勇ましい歌と伝わります。
戦のない世に生まれていたら、好きな歌や学問に一心不乱に打ち込む道もあったのかもしれませんね。

御祭神の編纂した新葉和歌集はかの坂本龍馬も写本を送ってくれるように身内に頼んでいます。
歌には思想や思いが大いに含まれているので、南朝方の人物の名歌をまとめた歌集に興味を持ったのだと思います。


結局戦には敗れてしまい、御祭神は晩年を好きな歌に捧げることとなります。
強者の歴史という言い方がありますが、戦に敗れた方の歴史や文化は残されないことがほとんどです。

歌においても同様で、そのため御祭神は先述の新葉和歌集を編纂し南朝方の人物の名歌も後世に伝わるように尽力したのです。
その精神性が明治維新の志士に愛されたわけですから、戦には負けても筆で戦い続けた御祭神の思いも報われたのではないかと思います。


最後は井伊谷の地で亡くなったとされ、弟君が開山した方広寺においてご葬儀が執り行われたと伝わります。
時代がくだり明治維新を経て、かつて国の為に戦い歴史に埋もれていた南朝方の人物をお祀りする神社を創建する流れが出てまいりました。全国的なそうした動きの中で井伊谷宮も創建されます。

場所は御祭神のお墓のある井伊谷の地に定められました。井伊谷宮という神社は御祭神のお墓に向いて建てられています。
昨年はちょうど御鎮座から150年の節目の年でした。

戦後荒れ果ててしまった時代もありましたが、段々と施設も整いお正月など多くの方にお参りをいただく神社となってまいりました。
今は知る人も少なくなりましたが一昔前は祈祷をお待ちいただく祈祷控殿も無かったですし、お守りを授与する授与所も史料館もボロボロでした。

まだまだ手を入れないといけない場所は多いですが、少しずつ良くしていきたいと思っております。
あまり知られておりませんがお正月と例祭の時期には御祭神の御墓を開放していますので、御参拝の際にはどうぞお参りください。


 

七五三参り 風車

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こんにちは。井伊谷宮です。
ここ数日で今までと一転、急激に寒くなったように感じます。
特に朝と夜は気を付けていないとすぐ体調を崩しそうで、衣替えの時期となりましたね。


さて、10月となり史料館周りの風車も少し仕様を変えました。
小さな赤色の風車に統一して飾っています。


願い事を記した風車は史料館入り口付近にまとめて、飾っています。
こちらはカラフルな色合いとなっています。


風車は正面からの風でくるくると回ります。左回り、右回りは作り方によって変わるそうです。
カラカラと涼しげだった風車も、11月からは段々とまゆ玉へ変わる予定です。

七五三のお参りも段々増えてまいりました。
ご祈祷の方には紅白の千歳アメをおつけしています。千歳アメは長く健康で生きられるようにと、細長い形状をしているのが特徴的ですね。


お子さんが元気に成長するように願う碁盤の儀も設置してございます。
説明書きを近くに設置しておりますが、簡単に申し上げますと皇室で行うお子様の健やかな成長を願って碁盤から飛び降りる儀式を簡略化したものです。

皇室の神様をお祀りする神社である当宮では、男女また年齢も問わずお祝いできるよう祈祷控殿に設置しています。
小さいお子様にはどうぞ補助をしていただいて、みなさんでお祝いください。

ご祈祷をお待ちの間もしくはご祈祷後に、どうぞ行っていただいて参拝の記念としていただければ幸いです。


 

お米の収穫を行いました

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こんにちは。井伊谷宮です。
昨日はお米の収穫を行いました。収穫した稲穂は新嘗祭、お正月の歳旦祭にお供えされます。


早乙女衣装で暑い中ではありましたが、子供達にも鎌を用いてお米の収穫をしていただきました。
5月に植えた苗が数ヶ月でこれほどに成長するのは、毎年の事ですが驚かされます。

明日はお伊勢さんのお札の頒布式があります。
お伊勢さんのお札は、伊勢神宮より各県へ、その後に各支部に配られて最後に各神社へ配られます。

お札の授受の際にはお祭を行いますので、各神社でみなさんがお受けするまで何度も何度もお祭を行っています。
明日は引佐支部から各神社へお札が頒布されます。

もうそんな時期?と感じるかもしれませんが、神社ではこれから七五三があったり、新嘗祭などのお祭もありますので来年のお正月に向けて準備をしていくには今から始めていかないと間に合いません。

また今はお正月に御札を受けられる方も多いのですが、本来は年内に御札を受けてお祀りしてからお正月を迎えるというのが本義です。

お祀りするのも一夜飾りを避けたり、二重苦を避けたりという意味合いから、おおむね28日までにすることが多いです。
ただ昔よりも仕事や家事等忙しい方が増えたように思いますので、30日にお祀りをするという方も多くいらっしゃるように思います。

御札の話になりましたので、神棚やお祀りする場所にどう置くかということにも軽く触れておこうかと思います。

まず横に並べられる場合には真ん中がお伊勢さんの御札、向かって右側に氏神神社(住んでいる地域の神社)、左側に崇敬神社(ご自身が信仰されている神社)の御札をお祀りします。
スペースが限られていて重ねて祀る場合は、前からお伊勢さんの御札、氏神神社の御札、崇敬神社の御札となります。

先日の中秋の名月は見事でしたが、夜はやや肌寒くもありました。
夏場のようにうっかりウトウトしてしまうと風邪をひいてしまいますから、お気をつけてお過ごしください。


 

抜穂祭・10月の御朱印

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こんにちは。井伊谷宮です。
今週末10月1日13時半~ご本殿でお祭を執り行ったのち、神饌田にてお米の収穫を行います。
現地には13時45分か50分頃となるかと思います。

5月に田植えをした稲の収穫の行事で、地元の子供達が早乙女となりご奉仕くださいます。
場所は記事の最後に掲載する地図をご参照ください。


さて10月の御朱印は秋まいりと紅葉鳥です。
秋まいりは秋の果物ブドウが中心に描かれています。ブドウにリスという組み合わせは古くから用いられており、実をたくさんつけるブドウと子だくさんのリスが子孫繁栄の象徴とされました。


また「武道」、「律す」 につながることから武士にも好まれたそうです。ブドウは神話の中でも邪の者を追い払うために用いられており、古い神社の門にも飾りとして彫刻などされている場合があります。私が初めにお世話になった神社にもブドウが掘られた門があり、その門を通ることでお祓いの意味があると先輩から伺ったのを今でも覚えています。


花札など鹿に紅葉の組み合わせは用いられていますが、鹿肉の事も紅葉(もみじ)と言います。
そのため秋にメスを求めて鹿が鳴く様子が鳥の様だということで、紅葉鳥(もみじとり)は鹿を指す言葉です。

花札では10月の札で鹿がそっぽを向いています。これは「鹿10※シカト」を表しているそうで、今でも無視することをシカトという言い方をしますね。
面白い語源だと思います。

いよいよ10月ですね。
朝晩はだいぶ涼しくなりましたので、風邪などひかれないようどうぞお気をつけてお過ごしください。