12月の御朱印

カテゴリー │社務日誌

こんにちは。井伊谷宮です。
本日は12月の特別御朱印をご紹介いたします。

12月は一陽来復と師走です。
12月の御朱印


・一陽来復
冬に赤い実をつける南天は、「なんてん」を「難転」にかけて、災いを転じる縁起の良い木とされています。「一陽来復」とはよくない事が続いた後には良いことがめぐってくるという意味で、易経に記された言葉です。

・冬まいり/雪華(せっか)
日本の四季の美しさを象徴する「雪」は、冬の景物として古くから親しまれています。江戸時代には、雪の結晶の観察記録を図にまとめた本が発行されていて、当時の人々は自然の造形とは思えないその神秘性に惹かれ、文様として楽しみました。

また御祭神の短歌が記された御歌御朱印も12月から変わります。
12月の御朱印


<御歌御朱印>
・「李花集」冬の歌より
北畠親房公が詠んだ「故郷のよし野のみゆきふみ分けて昔にかへる跡そみえける」
という和歌の記された傍らに、親王様が次の歌を書き添えられました。

「芳野山昔にかへるためしには 今のみゆきの跡をたつねむ」
(吉野山昔に帰る試しには 今の深雪(御幸)の跡を訪ねむ)

“懐かしい吉野山に帰るとしたならば
かつて父帝の過ごされた足跡を辿りたいものだ”
12月の御朱印


この他刀剣御朱印も12月から仕様が変わります。今まで横に見開きだった御朱印を縦開きと致しました。
珍しい形かと思いますが、こうすることで刀剣を縦に置いてお作りすることができるようになりました。
12月の御朱印



閉じると表書きがあり、開くと刀剣が現れます。
描かれるのは太刀銘国綱(たちめいくにつな)という重要文化財の刀剣で、井伊家によって奉納されたものです。

当地より発祥した井伊家は御祭神宗良親王をお支えし、時代を経て彦根に移った後に井伊家の尽力によって当宮は創建されました。
宗良親王との御縁に感謝して、刀剣の奉納がなされたとのことです。

まだ新しい御朱印もございますので、次回ご紹介いたします。


同じカテゴリー(社務日誌)の記事
地の神様
地の神様(2023-12-10 12:48)

まゆ玉と菊飾り
まゆ玉と菊飾り(2023-11-11 16:11)

11月の御朱印
11月の御朱印(2023-10-31 13:58)

御祭神の御生涯④
御祭神の御生涯④(2023-10-17 16:14)


 

削除
12月の御朱印