日本の神話 国生み

カテゴリー │社務日誌神話のお話

こんにちは。井伊谷宮です。
寒緋桜と馬酔木と苔が相まってなかなか雰囲気があるのですが、写真に写すのは難しいものですね。灯篭が入ると、神社という雰囲気がすごくでてくるなと感じます。
当宮の御朱印の印にも使われているスモモの花も咲いています。スモモは御祭神が好んだとされる白色の小さくて可愛らしい花です。可憐という言葉が似合いますね。
日本の神話 国生み


日本の神話 国生み


日本の神話 国生み


さて少し間が空いておりましたが、神話のお話をしていきたいと思います。
太古の昔、この世界の始まりの話からです。天と地がはじめて開いた時初めに現れた神様はアメノミナカヌシノカミといいます。その次にカミムスヒノカミ、タカミムスヒノカミが誕生します。これを造化三神(ぞうかさんしん)とも言います。神様の名前は登場以降ほとんど出てこないことも多いので特に覚えなくて大丈夫です。
今の書籍の様に伏線を張っているということもあまりないので、古事記はあまり難しく考えずに読んでいった方がいいかと思います。

その後にも水面ですくすく育つ葦(あし)のように生命力に満ちた神様や大地の神様、水路を作るときの杭の神様等いろいろな神様が生まれます。
昔の人がどういうものに霊力(神)の存在を感じていたか垣間見える様で面白いですね。

一つ補足をしておくと昔から天の世界と地上の世界があると信じられてきました。天の世界を高天原(たかまがはら)と言い、そこの神様を天つ神(あまつかみ)といいます、地上は芦原の中つ国(あしはらのなかつくに)や豊芦原の瑞穂の国(とよあしはらのみずほのくに)などといい、地上の神様は国つ神(くにつかみ)といいます。

そして後にイザナギ、イザナミの男神と女神が生まれます。神様は柱と数えますので、二柱の神様という言い方をします。ちょっと聞きなれない言い方かもしれませんね。

二柱の神様は漂っている国を固めて作りなさいと天つ神から命じられます。漂っているというのはおそらく海が一面に広がっているという状況でしょうか。
そこで天沼矛(あめのぬぼこ)という矛をもらって、海をかき回して引き上げると海水がしたたり落ちその潮が重なってできた島がオノゴロジマです。

オノゴロジマにて国土を産もうとイザナギとイザナミは新居を立て儀式を行います。ここでは少し生々しい表現もあったりしますが、簡単に言うと私たちが子供を産むようにして国土を産むこととなります。その発想が面白いなと感じる部分ではあります。
ところがはじめはうまくいきませんでした。この時に葦船にのせて流されてしまったのがヒルコで、一説には後の恵比寿様と言われます。

この失敗の原因が国生みをするときに女性から声掛けをしてしまったためとされます。そこで男性から声をかけて再び国生みをすると今度は日本の国土を生み出すことができました。
ここでは少し分かり辛いので史料館を作るときの地図を少し修正してご紹介します。他の情報も入っているのと大きさも相まって見づらいかもしれませんが、緑枠に囲んだところを見てもらえれば大まかな位置が分かるかと思います。なお地図に書かれていなかった島は・で示しています。本州、九州、四国はお分かりかと思いますので省略しました。
日本の神話 国生み


まず初めに生み出されたのが淡路島です。神話の遠い世界の話から一気に身近な話になってきましたね。
玉ねぎの名産地ですね。
次に生まれたのが四国です。その後隠岐の島、九州、壱岐の島、対馬、佐渡島、本州と次々生み出していきました。

その後も小さな島を産みますが、この8つの島を大八島(おおやしま)といいます。昔は日本の事を大八島国(おおやしまぐに)と言ったそうです。
さてざっと国生みのシーンをご紹介しましたが、だいぶ割愛したとはいえなかなかの分量になってしまいました。
次回の神話のお話はイザナミの死~死者の国「黄泉の国」編です。


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