廃木材に今一度"いのち"を 大谷青嵐書画展

井伊谷宮

2023年08月04日 10:51

こんにちは。井伊谷宮です。
毎日の掃き掃除だけで汗だくになり、体力を消耗する日々です。

葉が落ちるということは植物もだいぶ弱ってきて、エネルギーを節約しているのだと思います。
動くことができない植物ならではの生存戦略で面白いなと思いますが、掃除はなかなか大変です(笑)

人間にはそうした機能はありませんので、涼しい部屋を用意してそこで過ごすのが一番の暑さ対策かと思います(笑)


さて、本日より書道家の大谷青嵐先生の書画展を行います。
昨年は先生のお手持ちの硯展を行っていただきましたが、今年は「捨てられてしまうはずの木材に書と絵の力で芸術作品としていのちを与える」をテーマに展示会を行っていただきます。

作品作りの過程でどうしても出てしまう端材が持つ木肌や節目、虫食いの跡なども全て個性として受け止め、それを活かし、いわゆる”ゴミ”であった木材を作品して生かす。そんな取り組みを行っているそうです。


SDGsの時代で再生利用・再利用が注目されている中、非常に興味深い展示会と思います。
面白いのは一見いびつな形でも、それに絵や書を加えることでくちばしに見えたり、作品として趣を感じたりします。

作品を拝見して「人もまたかくあるべし」と感じました。
誰一人完璧な人間はいませんが、一見欠点と見えるような部分も個性として受け止め、生かし、互いに補い合ってそれぞれの集団で一つの作品を仕上げていければよいのだと思います。


話が非常に難しい方向に向いてしまいましたが(笑)、書でことわざや先生の普段からの思いもつづられていたり親しみやすい内容となっています。また単純に絵を見ているだけでも面白いですし、書や絵になじみのない方も十分お楽しみいただける展示となっています。


今回展示している作品はご希望の方にはお分かちくださるそうですので、ご希望の方はご自宅にお飾りいただくこともできます。
お参りの際にはぜひご覧ください。

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