流し雛
おはようございます。井伊谷宮です。
明日からは少し暖かくなるようで、開花も一気に進むでしょうか。今年の河津桜は咲きそうになってからが長く、毎日今か今かと待ち構えています(笑)
境内では梅が見ごろとなっています。
前回は十二単についてでしたので、今回は流しひな神事についてお知らせします。
前々回の投稿でひな祭はお祓いの儀式であったとご紹介しました。
元々は川でお祓いをしていたものが、川に形代という身代わりを流してお祓いをするという流しひなの形式になっていったわけです。
流しひなと一口に言っても、桟俵(さんだわら)に紙人形がのっているものや人形をそのまま船に載せて流すもの、絵馬に載せて流すものなど様々です。
当宮は絵馬史料館を境内に持つ絵馬の神社ですので、絵馬に和紙で出来た男雛女雛をのせ川に流すことでお祓いをします。
絵馬ですので裏にはお願い事をお書きください。お子様などと楽しまれたい方は、表面に絵など描き加えていただいても構いません。
前もって絵馬を受けられた方は当日までご自宅にお飾りいただき、厄をお移し下さい。
平安時代の天児這子(あまがつ・ほうこ※前々回の記事参照)は3歳程になるまで枕元に置かれていたと言われますが、お飾りいただく場所はどちらでも構いません。
場所をとりませんので一年間お飾りいただいてから来年お流しいただくこともできますし、来られない方は神社に預けて代理でお流しすることもできます。
場所をとらないというのは最近では本当に大事なことで、今は飾るスペースも労力もないという御家庭がほとんどのことと思います。
それでも少しでも節句の飾りをということで、ちょっとした小さな飾るものを購入される方も多いですね。
そんな方にはこちらの流しひな絵馬はちょうどよいものかと思います。
実は男雛女雛の装束は一つ一つ柄が違っているので、お好きなものをお選びいただけます。
当日の十二単の解説でも少しお話しますが、柄は昔からセンスを表す大切なものと考えられてきました。
お好きなまゆ玉と共に飾るのもかわいいですね。
段飾りのひな人形は神社に飾ってあるのでご一緒にお写真を撮ることもできます。手芸の作品も飾ってあるのでどうぞご自由にご覧になってください。
つるしひなもとてもかわいいですよ。
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