4月の御朱印

井伊谷宮

2021年03月31日 16:05

こんにちは。井伊谷宮です。
4月は色々な始まりの月。みなさん新生活の準備に忙しい方も多いのではないでしょうか。困難な中ではありますが、順調に新しい生活のスタートが切れます事をお祈りしております。


さて、4月の特別御朱印は2種類ご用意を致しました。日本らしい和風の御朱印で、趣の異なる仕様となっております。
一つ目は鎮花祭です。「ちんかさい」や「はなしずめのまつり」とも言いますが、花が散るこの時期は昔から病も飛散し流行ると考えられてきました。それを鎮めるための春祭が鎮花祭です。あまりなじみのない言葉かと思いますが、古くは国家のお祭として奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)とその摂社(せっしゃ)の狭井神社(さいじんじゃ)で行うことと奈良時代の「令義解(りょうのぎげ)」にも定められています。


大神神社は三輪山をご神体とする神社として有名です。摂社と言うのはその神社と関係する神様を祀る小さな神社のことです。ただ大きな神社の場合、摂社自体も大きい事もあります。もう少し詳しく言うと摂社は基本的には境内の中にありますが、境内と離れたところにある境外摂社(けいがいせっしゃ)というものもあります。話が少し横道にそれてしまいましたね(笑)
今年は桜の開花が早くもうピークは過ぎてしまいましたがまだまだきれいですし、池にある枝垂れ桜はちょうど見ごろです。「鎮花祭」にコロナ収束の願いを込めた御朱印です。

もう一つは得鳥羽月、この言葉は4月に小鳥の羽が生え変わることから4月の異名として知られるそうです。
「えとりはのつき」「とことばのつき」など色々な読み方があるようです。
描かれているのは春を告げる鳥・ヒバリです。淡い色彩で描かれるヒバリは春を告げる鳥として有名です。youtueなどでヒバリの鳴き声を聞いてみると、聞いたことのある方が多いのではないでしょうか。

実は井伊谷宮にはたくさんの鳥がきます。
ヒバリをはじめ、メジロに、ウグイス、シラサギというかなり大きな鳥までたくさんの野鳥を見る事ができます。平和の象徴のハトも見る事ができます。
春のこの時期に動物が動き出す、そんな自然の生命力を感じられる御朱印です。

また描かれている波の模様は青海波(せいがいは)といいます。絶え間なく続く波模様が、穏やかな時が末永く続きますようにという意味のある縁起のいい紋様です。吉祥文様という言い方もしますね。
雅楽の曲にも青海波という曲があるほど昔からの紋様として知られます。



私も花の写真を撮っているとたまたま鳥が映ることがままあります。
結構近づいても逃げなかったりするのでうれしいのですが、いいアングルで写真を撮るのは難しいですよね。
鳥の中でも難易度が高いのがウグイスです。声はよくするのですが、見つけられたらすごい幸運です。


というのも、木の高いところにいる様で木と同化してよく見ないと気付きません。以前鳴き声のする方を適当に写してみたらたまたま写っていたことがありラッキーでした。
これから一気に暖かく、また暑くもなっていきます。こんな時は体調を崩しやすいですから、お体には気を付けてお過ごしください。

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