小国神社さんの遷座祭

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こんにちは。井伊谷宮です。
先日の大雨と強風の影響でたまっていた落ち葉もようやく一区切りで掃除をすることができました。
まだ細かいところは残っていますが、段々と掃除していきます。
小国神社さんの遷座祭


今日は見ごろを迎えている菊の写真と共にお送りします。菊は当宮の御神紋でもありますし、七五三のお子さんのお祝いの意味も込めて境内に飾っています。菊の花は丸く膨らんでいる今の時期が大変見事で、品があるという言葉がよく似合う花と思います。
皇室の紋でもあり、重陽の節句にも用いられてきた菊の花。桜、梅などと共に日本の文化を代表する花として知られます。
小国神社さんの遷座祭


菊の花はそのままではうまく開かないようで、花が開いてくるにつれて形を整えるため下支えするワイヤーを用います。開き具合によって段々とワイヤーを下げていき、きれいな形となるのですね。ここまでなるのになかなかお世話が大変とのことですが、地域の方が子供達や参拝の方に楽しんでいただきたいとのことで毎年育ててくださっています。

さて、11月10日は森町の小国神社さんで遷座祭(せんざさい)がありました。小国神社さんでは令和の御屋根替えを行っており、工事の間神様は仮の場所に移されておりました。それが御本殿の御屋根替えが済んだために、10日の夜にご本殿に御移りになりました。
「遷」というのは「移る」という意味です。

夜は神様の時間と言われます。そのため遷座祭も夜行われました。翌日には奉幣祭が行われ天皇陛下と神社本庁からのお供え物がご神前にお供えされました。
私は御縁をいただいて、遷座祭にご奉仕させていただきました。厳かな雰囲気の中、とても貴重な経験をさせていただきました。
小国神社さんの遷座祭


皆さんも式年遷宮という言葉は覚えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。こちらも遷座祭です。
式年というのは「決められた年数」という意味です。
伊勢神宮では20年に1度、京都の賀茂社(上賀茂神社、下鴨神社)では21年に1度、出雲大社では60年に1度などと決められています。

私も以前下鴨神社でお世話になっていた時に式年遷宮を経験しました。21年に1度ということもあり滅多に経験できないのですが、神職としての修行をする中でそうしたお祭に立ち会えたことを大変誇りに思っています。
小国神社さんの遷座祭


また式年大祭というものもあり、決められた年数ごとにお祭を致します。
井伊谷宮では来年令和4年が御鎮座150年の式年大祭(10年おき)を行います。色々な催しを考えていますが、まず初めに150年の特別御朱印帳のご紹介が12月くらいにできるのではないかと思います。
神職と巫女さんで一つずつ考えた二種類がありますので、お楽しみにしていただければと思います。


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