祖霊祭 お彼岸

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こんにちは。井伊谷宮です。
本日は井伊谷宮の例祭を斎行しました。おかげさまで滞りなくお祭を行うことができました。昨年同様神事のみ少人数で行い、コロナの早期収束とこの世の中が末永くお栄になられますようにとお祈り申し上げております。
お祭の準備にご協力いただきましたみなさま、ありがとうございました。
祖霊祭 お彼岸


祖霊祭 お彼岸


境内には彼岸花が少しですがございます。手水近くの坂を本殿側に向かっていった句碑の庭に咲いていますので、御参拝の折にはどうぞご覧ください。また茶道などでも用いられる水引というかわいらしい花も、池側のスロープの脇に咲いています。通る際には見てみてください。小さな花ですが、集まると可憐で心惹かれます。
祖霊祭 お彼岸


さてお彼岸に入りましたね。お彼岸とは春と秋にある祖先の御霊をお慰めする日です。
この時に太陽が真東から昇り、真西に沈むということであの世とこの世が近づくという考え方に基づきます。

彼岸、此岸(しがん)という言葉からも仏教的な印象を受けますが、神道でも御霊祭(みたままつり)を行います。
天皇陛下も春には春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)、秋には秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)というお祭を行い、歴代の天皇の御霊をお慰めします。

こういう風に過ごすのがよいですよという神道の言葉があるのですが、その中で「神の恵みと祖先の恩とに感謝し」という一節があります。
今生きていること、また生きてきた過程が当たり前でなく、色々な恩恵によってもたらされたものだということを自覚して、感謝の心を忘れないようにしなさいということだと思います。
日常生活の中で常にこうした思いを忘れずにいるというのはなかなか大変かもしれませんが、お彼岸の様な節目に再確認をすることで生活にもメリハリがついてよいのではないかと思います。
祖霊祭 お彼岸


当宮では明日秋分の日に、祖霊社にお祀りしている方のご親族の方にお集まりいただき祖霊祭を行います。
祖霊社には今後霊璽(れいじ※仏式でいう位牌)をお祀りする後継者がいない方の霊璽を安置し、御霊祀りを行っています。

多様な家族の在り方や人生が増えてきて家の存続というものをあまり考えなくなった昨今、後継者がいないとお困りの方も多いとのことでこうした取り組みを行っております。
当宮で葬儀をされた方は費用がかからず入ることができますし、葬儀をされていない方も初穂料はかかりますが入ることができます。

現在お困りの方や、将来のことを考えないといけないと思われている方はお気軽にご相談いただければと思います。
「暑さ寒さも彼岸まで」と申します。季節の移ろうこの時期は体調を崩しやすいですから、みなさまお体にはお気を付けください。

また例祭奉祝で行っている花手水もいよいよ明後日の入れ替えが最後となります。次回の更新の際にはお知らせできそうですね。楽しみにしていただければ幸いです。


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