2021年09月13日13:52
神話 ウミサチヒコとヤマサチヒコ≫
こんにちは。井伊谷宮です。
先日は例祭に向け、総代さんに草刈りのご奉仕をいただきました。境内もたいへんきれいになりました。
ありがとうございました。
続いて15日に神職で社殿の掃除を行い、例祭の準備を進めてまいります。
今年は諸行事が中止となってしまいましたが、花手水や写真展など密集しないでも行える取り組みをしています。
今回は、9月中毎週金曜日に入れ替えをしている花手水の写真と共にお送りします。今回の花は月、火曜位までしかもたないかもしれないと言われていましたが、今日見る限りは弱っている花はあるもののなんとかまだ大丈夫です。
ですが天気や気温の具合もあるでしょうから、花手水を楽しみにお参りに来られる方は、ご都合がつくようであればなるべく早い御参拝がよいのではないかと思います。

さて今日は神話のお話をします。
前回はニニギノミコトが結婚をされた際に、歴代天皇に寿命ができてしまったというお話でしたね。外見で判断してはいけないという教訓が得られたことと思います笑。
その息子のウミサチヒコとヤマサチヒコが今回のお話の主人公です。
ウミサチヒコは海の魚を取って、ヤマサチヒコは山の獣などをとらえて生活をしていました。ある時、自身の狩りの道具である釣り針と弓矢を交換して生活をしてみる事となります。
すると釣り針を借りたヤマサチヒコは全然魚を得ることができず、あげくのはてに釣り針まで無くしてしまいました。

ヤマサチヒコは申し訳なく思い、500、1000と釣り針を作って謝るのですが、ウミサチヒコは「元の釣り針を返せ」の一点張りです。
ヤマサチヒコが悲しみに暮れて泣いていると、ある神様が声をかけてきて海の神様の娘が相談にのってくれると助言をして案内をしてくれました。
そのお姫様はトヨタマビメといい、ヤマサチヒコとすぐに心を通わします。父親にも紹介されてめでたく結婚をして、あっという間に三年の年月がたってしまいました。
このへんは少し竜宮城の話と似ているかもしれませんね。
あるときヤマサチヒコは当初の目的を思い出します。三年も釣り針のことを忘れていたのかと思うとすごい気もしますが、時間の感覚は神話の中では違うのかもしれないですね。
事情を聞いたトヨタマビメの父親が全ての魚に心当たりがないか聞きました。
するとこのところタイがのどに何かひっかかって、うまく物を食べられないで困っているとの事でした。「このところ」が「三年」というところに面白さを感じますね。三年もの間うまく食べられなかったのに生きているタイの生命力もたいしたものです。

話が脱線しましたが、無事タイから針を外してウミサチヒコに返すことができました。
ただ散々苦しめられたので、ただ返すだけではすみません。海の神様からある助言をもらい、その通りに物事は進んでいきます。
まず海の神様は水を支配しているので、ウミサチヒコの田には水の恩恵を与えず、ヤマサチヒコの田には水がうまく回るようにしました。
するとウミサチヒコは貧乏になってきてヤマサチヒコをねたみ攻めてきます。
その時海の神様からもらった海水の干満を操る二つの珠(たま)を使い、ウミサチヒコを屈服させます。

このためウミサチヒコの子孫である隼人(はやと)は宮廷の護衛に当たっているということです。
隼人とは南九州にいた人々のことをかつてそう呼んでいましたね。遠い昔に学校で習った気がします笑。
さてここまでが今回のお話です。
次回は神武天皇がお生まれになるお話です。いよいよ次回で古事記の上巻(かみつまき)が終わりとなります。
半年くらいでしょうか。なかなかに長かったように感じますが、一つの区切りですので次回もまたお楽しみにしていただければ幸いです。
先日は例祭に向け、総代さんに草刈りのご奉仕をいただきました。境内もたいへんきれいになりました。
ありがとうございました。
続いて15日に神職で社殿の掃除を行い、例祭の準備を進めてまいります。
今年は諸行事が中止となってしまいましたが、花手水や写真展など密集しないでも行える取り組みをしています。
今回は、9月中毎週金曜日に入れ替えをしている花手水の写真と共にお送りします。今回の花は月、火曜位までしかもたないかもしれないと言われていましたが、今日見る限りは弱っている花はあるもののなんとかまだ大丈夫です。
ですが天気や気温の具合もあるでしょうから、花手水を楽しみにお参りに来られる方は、ご都合がつくようであればなるべく早い御参拝がよいのではないかと思います。
さて今日は神話のお話をします。
前回はニニギノミコトが結婚をされた際に、歴代天皇に寿命ができてしまったというお話でしたね。外見で判断してはいけないという教訓が得られたことと思います笑。
その息子のウミサチヒコとヤマサチヒコが今回のお話の主人公です。
ウミサチヒコは海の魚を取って、ヤマサチヒコは山の獣などをとらえて生活をしていました。ある時、自身の狩りの道具である釣り針と弓矢を交換して生活をしてみる事となります。
すると釣り針を借りたヤマサチヒコは全然魚を得ることができず、あげくのはてに釣り針まで無くしてしまいました。
ヤマサチヒコは申し訳なく思い、500、1000と釣り針を作って謝るのですが、ウミサチヒコは「元の釣り針を返せ」の一点張りです。
ヤマサチヒコが悲しみに暮れて泣いていると、ある神様が声をかけてきて海の神様の娘が相談にのってくれると助言をして案内をしてくれました。
そのお姫様はトヨタマビメといい、ヤマサチヒコとすぐに心を通わします。父親にも紹介されてめでたく結婚をして、あっという間に三年の年月がたってしまいました。
このへんは少し竜宮城の話と似ているかもしれませんね。
あるときヤマサチヒコは当初の目的を思い出します。三年も釣り針のことを忘れていたのかと思うとすごい気もしますが、時間の感覚は神話の中では違うのかもしれないですね。
事情を聞いたトヨタマビメの父親が全ての魚に心当たりがないか聞きました。
するとこのところタイがのどに何かひっかかって、うまく物を食べられないで困っているとの事でした。「このところ」が「三年」というところに面白さを感じますね。三年もの間うまく食べられなかったのに生きているタイの生命力もたいしたものです。
話が脱線しましたが、無事タイから針を外してウミサチヒコに返すことができました。
ただ散々苦しめられたので、ただ返すだけではすみません。海の神様からある助言をもらい、その通りに物事は進んでいきます。
まず海の神様は水を支配しているので、ウミサチヒコの田には水の恩恵を与えず、ヤマサチヒコの田には水がうまく回るようにしました。
するとウミサチヒコは貧乏になってきてヤマサチヒコをねたみ攻めてきます。
その時海の神様からもらった海水の干満を操る二つの珠(たま)を使い、ウミサチヒコを屈服させます。
このためウミサチヒコの子孫である隼人(はやと)は宮廷の護衛に当たっているということです。
隼人とは南九州にいた人々のことをかつてそう呼んでいましたね。遠い昔に学校で習った気がします笑。
さてここまでが今回のお話です。
次回は神武天皇がお生まれになるお話です。いよいよ次回で古事記の上巻(かみつまき)が終わりとなります。
半年くらいでしょうか。なかなかに長かったように感じますが、一つの区切りですので次回もまたお楽しみにしていただければ幸いです。