新嘗祭 勤労感謝の日

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おはようございます。井伊谷宮です。
柿とミカンがおいしい季節です。果物からビタミンをとって健康になりたいものです。
以前新聞で三ケ日の方はミカンを食べているから長生きなのだと掲載されていました。その影響もありせっせと食べ始めています(笑)
特別御朱印に描かれるむべも長寿の果実と言われるそうで、食べた事がないので食べて長寿になりたいとひっそり思っています。
新嘗祭 勤労感謝の日


さて先日23日は新嘗祭を行いました。神社に関わる人であれば誰もが知っているお祭ですが、一般の方にはあまりなじみがないものかもしれません。
新嘗祭は神社の中で大祭(たいさい)と呼ばれる重要な祭典です。祭典には大祭(たいさい)、中祭(ちゅうさい)、小祭(しょうさい)という区分があります。

基本的に各神社では祈年祭(きねんさい)、新嘗祭(にいなめさい)、例祭(れいさい)と呼ばれるものが大祭とされます。
例祭は各神社に由緒のあるお祭りで年に一度行われます。2月17日に行われる祈年祭では今年の稲の豊作を祈り、11月23日の新嘗祭では稲の収穫感謝をします。お米に関する祈りは国と民が豊かでありますようにとの願いであり、現在でも「国安かれ・民安かれ」の意味の祝詞が奏上されます。
新嘗祭 勤労感謝の日


米を大事にするという信仰は、日本の歴史において米が日本人の生活と文化にとって欠かせないものだったからです。
大昔は永続的に食料を得るというのは大きな問題でした。得られるときもあれば、なかなか手に入らない時もあります。食べるものがなければ人口も増えていきません。
新嘗祭 勤労感謝の日


米というものは一粒万倍日という暦の言葉もあるように、一つの種籾から非常にたくさんのお米がとれます。また連作がきく、保存ができるなど米が日本人とその経済に与えた恩恵というものは計り知れません。
歴史的には飢饉などもありましたが、食料を安定的に生産できるようになって日本という国も発展してきました。

11月23日は祝日ですね。これはかつて新嘗祭の日が祭日として休みとされていたものが、勤労感謝の日として祝日になったからです。
勤労感謝の日は勤労を尊び、生産を祝い、国民互いに感謝をするという趣旨とされますが、もともとは収穫感謝・目に見えない力(神様)への感謝という意味合いの新嘗祭からきています。
こうして考えると新嘗祭というものも少し身近に感じられるのではないでしょうか。


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