白が多い季節 お祓いの人形

カテゴリー │社務日誌

こんにちは。井伊谷宮です。
今日はハンゲショウについてご紹介します。
白が多い季節 お祓いの人形


スロープの所に植えられているハンゲショウ。時期になると葉の一部が化粧をしたように白くなることからこのように言われるわけですが、今年も段々と白くなってきています。
ですが今年は手違いで草刈りの時に大方刈ってしまったため、一部残っているものをご紹介します。
白くなった後はまた緑色に戻ります。本当に不思議な植物ですね。
白が多い季節 お祓いの人形


スイレンの白、ハンゲショウの白、南天の花の白、ドクダミの白。
この時期は白い植物が多い気が致します。

白や黄色は自然界でもよく見られる色のように感じますが、何か昆虫などを引き寄せるような色の力というものがあるのでしょうか。

さて前々回お伝えした夏越の大祓についての補足をしておきます。
夏越の大祓の時期には人形(ひとがた)という白い人の形をした紙をお出ししています。
白が多い季節 お祓いの人形


こちらはご自身の厄(悪いもの、罪穢れ)を紙に託してお祓いをします。
まずご自身のお名前をお書きいただき、その上で体をなぞり息を吹きかけます。そうして罪穢れを移したものを水につけることでお祓いをします。

水にはものを清める力があるとされます。手水でも水でお清めをしますね。
川や海でお祓いをする禊(みそぎ)も水を用いたお祓いの信仰です。
白が多い季節 お祓いの人形


息を吹きかけるというと、当宮の厄割石を思い出す方もおられるかもしれません。
吐息にはそうした穢れが出るという考え方がありますので、昔からお祓いの際に悪いものを託す形代(かたしろ)には息を吹きかけることが多いです。

十二単の着付けの際にも着つける人は自身の吐息をお姫様に吹きかけないように立ひざ以上にならないといった決まりもあります。
色々なところでつながっていて面白いですね。

人形も白、神社の紙垂も白、身に着ける白衣も白。
ここで白の話に戻ってまいりましたが、神社でも白色が多いのは白が清浄を表す色だからです。

神社とは心身を清め神様に向き合う場所です。
一年の折り返しを迎えるこの良き時に日常の喧騒から離れお祓いをすることで、残り半年も災いを除き無病息災にてお過ごしください。
※人形は茅の輪と一緒にお出ししますので、今年は6月25日(日)の夕方頃からとなります。


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