連理(れんり) 日本の神話 3月の朱印

カテゴリー │社務日誌神話のお話

こんにちは。井伊谷宮です。
先日ご紹介した新史料館階段下にある紅白の入り混じった花が咲く梅ですが、実はこの木の他にも当宮には紅梅白梅が同時に咲く木があります。
連理(れんり) 日本の神話 3月の朱印


連理(れんり) 日本の神話 3月の朱印


この木は2本の木が自然とつながったようで、このような状態を連理(れんり)といいます。昔から連理の榊(えんりのさかき)など木がつながっている様は、夫婦和合や良縁に縁起のいいものとされてきました。
こちらは紅梅と白梅のそれぞれ独立した木がつながっている点で新史料館階段下の梅とは異なります。
紅白というのは連理というのも相まって、まさしく男女を表すようですね。ただ写真だと花が分かり辛いのが残念です。
連理(れんり) 日本の神話 3月の朱印


先日2月23日は天皇陛下のお誕生日で、神社でも天長祭(てんちょうさい)というお祭を行いました。令和の御代が末永く続き、陛下にとってもまた私たちにとってもよいものでありますようにとの願いを奏上致しました。
風のせいで少し寒かったですが、風がなければ穏やかな暖かさを感じられるいい日でしたね。

現天皇陛下は第126代です。年月で言うと2600年以上続いているわけですから、すごいの一言ですね。
初めのころには文書で残すという文化はまだなく、後の世の人が昔のことを神話という形にまとめ今日まで伝わっています。

ですが神話はあまり知られていないというのが現実ではないでしょうか。ふとそんなことを考え、今回からシリーズ的な形で時折神話の話でもできればなと思っています。(…反応を見てあまり興味がなさそうでしたら、途中で終わるかもしれませんが(笑))
日本の国はどうやってできたのか、その問いに私たちのご先祖様はどんなふうに考えてきたのか、その一端を知ることができるのが古事記と日本書紀です。

読んでみると話の内容は面白いのですが、難しい漢字や名前で挫折してしまうことも多いかと思います。できるだけ簡易に、難しいことは省いてあらすじをお話しできればと思います。
同じ神様で何個も名前がある場合は一つに統一し、また分かりやすくするため当時の国名でなく「中国」とする等いたしますがあまり細かいことはお気になさらず気軽に読んでもらえればと思います。

一般に言われるのは古事記は各地に伝わる伝承が伝えられているのに対し、日本書紀は外国に向けて(もっと言えば中国に向けて)日本はこういう国だと示すために作られた書物であり、そのため日本書紀は漢文で書かれています。また歴史書のように編年体(へんねんたい)でまとめられています。※古事記は大和言葉を漢字の音を用いて表記※2編年体とは起こった出来事を年代順にまとめていく手法

内容も少し古事記と日本書紀では変わっている部分があります。これは中国を意識した日本書紀では当時の中国の陰陽思想や男優位の考え方をとらないと、先進国として認められなかったためと言われます。
今回はそれらの点を踏まえて、より物語性の強い古事記にのっとってお話していきます。

古事記は各地の伝承を記憶力のいい稗田阿礼(ひえだのあれ)に覚えさせ、太安万侶(おおのやすまろ)に書かせた書物です。
録音機のない時代。また各地の様々な話がごちゃまぜにならないように記憶するとはものすごい記憶力ですね。右から左の私の記憶力もあやかりたいものです。

さて、導入が長くなってしまったので話の始まりは次回からとなりますが、次回は世界の始まり、日本の国土誕生のお話です。
どのようにして日本の国土が生まれたのか、みなさんはどう思いますか。
どれくらいの頻度で神話の話ができるか分かりませんが、気長にお付き合いいただければ幸いです。
連理(れんり) 日本の神話 3月の朱印


3月の特別御朱印についても少しお知らせします。
昨年の3月はコロナが出始め自粛が言われ始めたころで、節句の御朱印を受けに行けなかったとのお声をたくさんいただきました。ですので今年の3月は昨年のものと今年のものを2種類お出しすることと致しました。
昨年のもののお写真をご紹介します。内容と今年の3月御朱印については次回ご紹介いたします。
残り日数も少なくなってまいりましたが、2月一杯は2月の特別御朱印をお出ししています。
連理(れんり) 日本の神話 3月の朱印




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