立皇嗣の礼 色の文化 奉祝御朱印

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おはようございます。井伊谷宮です。
先日7日には立冬を迎え暦の上では冬となりました。時折やってくる寒い日が辛いなーと感じる今日この頃です。
立皇嗣の礼 色の文化 奉祝御朱印


さて8日に行われた立皇嗣の礼。当宮においても御祭神に立皇嗣の礼が行われる旨奉告し、お祝いする祭典を行いました。
これをもって令和の御代替わりの儀式も締めくくりとなります。
陛下が着ておられた黄櫨染御袍(こうろぜんのごほう)は天皇陛下のみに許された色です。黄色のような茶色のような色なのですが、なかなか言葉で表現するのは難しいですね。秋篠宮様が着ておられた黄丹袍(おうにのほう)も皇太子のみに許された禁色とされてきました。

実は神主の袴の色にも決まりがあり、年齢や経験等で変わっていきます。白、浅黄(あさぎ※黄緑のような色)、紫等ありその中でも白と紫には紋があるかないかの違いもあります。
ただ地域によっては自分の色に関係なく普段は白をつけているお社もあったりするので、神社の関係者でないと少しややこしいかもしれないですね。
立皇嗣の礼 色の文化 奉祝御朱印


昔で言うと冠位十二階の制度でも位によって色が定められており、日本文化において色が重要な役割を果たしてきたことがうかがえます。
また十二単では色の重ね方「襲の色目」(かさねのいろめ)が重要視されており、装束の色一つをとってみても様々な色があります。よく言われるのは日本には四季があり自然の移り変わりが豊かであるので、様々な色の違いを生活の中で見出してきたとのことです。
当時の女性は色目の重ね方で季節を表現していました。
立皇嗣の礼 色の文化 奉祝御朱印


十二単を見ていると元々は当時の最先端であった中国からの文化も、日本人の感性の中で独自の進化を遂げた点が見て取れて面白いです。
当宮は皇室を祀る皇室所縁の神社ですので、御代替わりの奉祝の御朱印を昨年からお出ししてきました。立皇嗣の礼の奉祝御朱印は今月いっぱいお出ししております。


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